
アートメイクは妊娠中もできる?麻酔の胎児への影響は
「出産の入院中に眉なしのすっぴんで人に会うのはイヤだな」
「退院後は赤ちゃん優先で、メイクしている時間はないかも…」
産前産後の入院期間や退院後の生活を考え、妊娠中に眉や唇のアートメイクを検討する人は多いもの。
たしかに、汗や水でも落ちないアートメイクであれば、いつでもキレイな眉でいられます。しかし、妊娠中のアートメイク施術を受け付けていないクリニックも少なくありません。
この記事では、妊娠中のアートメイク施術によるお腹の赤ちゃんへの影響をはじめ、不妊治療中の施術、産後いつからアートメイクできるかまで、詳しく解説します。
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Contents
妊娠中に眉などのアートメイク施術を受けられる?
妊娠中のアートメイク施術に対する対応は、クリニックによって異なります。
体調が落ち着いた安定期(妊娠16~27週)であれば施術は可能、というクリニックもあります。
痛みを感じやすくなったり、染料(色素)の定着が悪くなったりする
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が急激に増えます。それにより、痛みに敏感になったり、染料(色素)の定着が悪くなったりする可能性があります。
アートメイクは麻酔をつけてから施術するのが一般的ですが、麻酔をしてても痛みを感じやすくなってしまう可能性もあるため、避けるべきでしょう。
仰向けでの施術で、お腹が張ったり気分が悪くなったりする可能性がある
部位にもよりますが、アートメイクの施術には1~2時間ほどかかります。
その間ずっと仰向けでいるのは、お腹が大きな妊婦さんにはストレスになるため、おすすめできません。
施術後に感染を起こした場合に、使用できる薬に制限がある
妊娠中は、胎児を異物として攻撃しないように免疫力が低下します。
そのため、傷口から感染を起こすリスクが高まるので注意が必要です。さらに、妊娠中は胎児への影響を防ぐため、使用できる薬も制限されます。
妊娠中の麻酔の使用は、安全性が確立していない
アートメイクの施術時には、痛みの緩和のために少量の麻酔クリームを使用します。
しかし、妊娠中の使用に対する安全性は、まだ確立していません。
アートメイクに使う麻酔はお腹の赤ちゃんに影響する?
アートメイクの施術で使われる麻酔クリームはごく少量ですが、胎児に100%影響しないとは言い切れません。
麻酔クリーム(リドカイン・プロピトカイン配合クリーム)は、アートメイクをはじめ、脱毛や皮膚の小手術などの際に世界中で使われています。
この麻酔クリームの添付文書には、次のように記されています。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。リドカインはヒト母乳中へ移行することが報告されている。
麻酔クリームに配合されている「リドカイン」という成分は、母体の胎盤を通過しやすいといわれています。
ただし、アートメイクの施術時に使われる麻酔クリームはごく少量であるため、
- 安定期かつ産科医の承諾があれば施術OK
- リスクを冒してまで妊娠中に行う必要はないので施術NG
などとクリニックによって見解が分かれるのです。
授乳中にアートメイクはできる?
産後、アートメイクの施術を受けられるのは、原則的に断乳・卒乳以降。授乳中はアートメイクの施術を不可としているクリニックが多いようです。ただし、施術後一定期間の断乳を条件に、授乳中の施術を可とするクリニックもあります。
麻酔クリームの成分である「リドカイン」は母乳中に移行しますが、国立成育医療研究センターの「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」に含まれているためです。
なお、施術後に炎症などを起こした場合、使用できる薬には制限があります。
【妊娠線を目立たなくするアートメイクも】
妊娠中にできた妊娠線を目立たなくする「傷跡修正(スカーレス)アートメイク」を行うクリニックもあります。
ただし、眉などのアートメイクと同様に、傷跡修正アートメイクも1〜3年程度でだんだん薄くなります。
いずれリタッチが必要になる点は覚えておいてください。
眉のアートメイクは妊娠前に終えておくのが理想
将来のことを考えてアートメイクをするなら「妊娠前」がベストといえるでしょう。妊娠前にアートメイクを終えておくと、次のメリットがあります。
- 入院中もメイクをしたような状態を保てる
- 育児が忙しくてもメイクの手間がなくなる・減る
- 簡単なメイクでも赤ちゃんと一緒に外出しやすい
出産自体も大変な仕事ですが、産後は出産の傷が痛んだり、数ヶ月は2〜3時間おきの授乳が必要だったりと、母体には大きな負荷がかかり続けます。
睡眠時間や体力が削られるので、メイクをする気力や時間がなくなると考えてよいでしょう。アートメイクを施しておけば、疲れてメイクができなくても、美しい眉・唇を保てます。
しかし、妊娠中から授乳期までは、アートメイクの施術を断るクリニックが多い傾向です。
入院・産後、すっぴんで過ごす時間が増えてもメイクをしたような状態を保つためには、妊娠前に入れておく必要があります。
2回目の施術は、1ヶ月以上の間隔を空けなければなりません。
出産後でもメリットは大きい
妊娠前にアートメイクを行えなかった場合は、出産後でもアートメイクの恩恵を受けられるのでおすすめです。
そういった場合に眉やアイライン、リップのアートメイクを行うことで、メイクに時間をかけなくても理想の状態をキープすることが可能になります。
妊娠中も相談可能!おすすめアートメイククリニック
妊娠中のアートメイクに関するよくある質問
・痛みを感じやすく色素沈着しにくい
・気分が悪くなる可能性がある
・感染症が起きた場合に使える薬が制限される
・麻酔使用の安全が担保されていない
妊娠中のアートメイクはOK?まとめ
アートメイクに使用される麻酔はごく少量ですが、赤ちゃんに影響を及ぼさないとはいえません。アートメイクをする場合には「妊娠前」に行うようにしましょう。
ただしクレアージュ東京なら、安定期に入っていればアートメイクが施術可能なケースがあります。妊婦さんの状態や負担を考慮した結果、施術できないケースもありますが、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
東京医科大学卒業(2004年)東京医科大学卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、 都内皮膚科・美容皮膚科院長として勤務。平成24年より医療法人容紘会高梨医院 皮膚科・ 美容皮膚科を開設。

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