
イソトレチノインの効果はいつから?期待できる効果・副作用・注意点
※CLINIC FORの情報提供元:CLINIC FOR
「イソトレチノインは本当にニキビに対して効果がある?」
「いつごろ効果が実感できる?」
「どんな副作用がある?」
など、イソトレチノインの服用を検討していても、効果や副作用が気になり、治療をためらっている人も多いのではないでしょうか・
イソトレチノインとは、重度のニキビを改善させる効果が期待できる内服薬。長期間の服用が必要であったり、副作用を伴う可能性があったりする薬でもあるため、医師の指示に従って服用する必要があります。
そこで、本記事ではイソトレチノインにおける効果や、いつから効果が効き始めるのかを解説します。
この記事のまとめ |
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→過剰な皮脂分泌を抑制し、皮膚炎症を改善
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Contents
イソトレチノインとは?
イソトレチノインはビタミンAの一種で、膿腫を伴うような重度のニキビに対して効果的な内服薬です。
欧米では、強力なニキビ治療薬として認められています。ただし、イソトレチノインは副作用が強いため、服用には注意が必要です。
イソトレチノインを服用する場合、定期的に血液検査し、肝機能障害や脂質異常症などの副作用に注意しながらニキビ治療を進めます。
市販されていない
イソトレチノインは重篤な副作用のリスクもあるため、薬局やドラッグストアでは市販はされていません。基本的に、医師の処方箋が必要です。
イソトレチノインは、通販や個人輸入といった方法で購入することも可能です。ただし、FDA(米国食品医薬品局)では、通販や個人輸入でイソトレチノインを購入しないよう、注意喚起しています。
通販や個人輸入では副作用が生じた際のサポートがないので、イソトレチノインは必ず医師の処方を受けて購入しましょう。
参照:アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について|厚生労働省
12歳以上から服用可能
イソトレチノインを服用できるのは、12歳以上とされています。
12歳以上の子どもがイソトレチノインを使って治療する場合、患者および保護者に対して薬の効果とリスクが説明されます。
また、治療中は定期的な検診と血液検査が必須とされ、副作用の兆候に対して迅速に対応できるようにします。
イソトレチノインの効果
イソトレチノインの主な効果には次の3つが挙げられます。
皮脂の分泌を抑える
過剰な皮脂は、ニキビの大きな原因です。皮脂の分泌量が多いと、毛穴が開いて角栓ができやすくなります。イソトレチノインは皮脂腺に直接作用し、皮脂の過剰な分泌を抑制するので、ニキビ治療に効果的です。
特に、10代〜20代の若年層は皮脂腺の活動が活発なので、皮脂が過剰に分泌されて広範囲にニキビができます。そのため、若年性ニキビにもイソトレチノインは有効です。
毛穴の開きや黒ずみの改善
イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみ改善にも効果的です。皮膚細胞を正常に整える作用があり、異常角化を防ぎます。
皮膚細胞の剥離を正常化することで、毛穴の詰まりが減少。毛穴の開きや黒ずみだけではなく、ニキビや色素沈着、クレーターなどの肌トラブル防止に繋がります。
酒さ・赤味にも効果がある
イソトレチノインは、酒さ(しゅさ)や慢性的な赤味の治療にも有効です。イソトレチノインは強力な抗炎症作用を持っているため、赤味や炎症を軽減します。
また、イソトレチノインは皮膚細胞を正常なはたらきに整えることから、皮膚が厚くなる症状を防止。重度の酒さに見られる、赤い盛り上がりやニキビのようなポツポツの改善を期待できます。
いつからイソトレチノインの効果を実感できる?
イソトレチノインの効果には個人差があります。多くの患者は、治療を開始してから2ヶ〜3ヶ月後に効果を感じ始めることが多いようです。
ただし、初期段階では一時的に、肌の状態が悪化することもあります。
治療期間中は定期的に医師の診察を受ける、肌の状態や副作用の有無を確認。必要に応じて、イソトレチノインの服薬量を調整します。
出典:イソトレチノインはニキビ・酒さの経口薬 – 池袋駅前のだ皮膚科
イソトレチノインの副作用
イソトレチノインには副作用が生じる可能性があります。副作用は患者によって影響の度合いが異なりますが、イソトレチノインを服用する前に確認しておきましょう。
- 皮膚や粘膜の乾燥
- 筋肉や関節の痛み
- 肝機能の低下・コレステロール値の上昇
- 眼瞼炎・結膜炎
- 抜け毛
- 聴覚障害や視覚障害
- うつなどの精神疾患
- 発疹や軽度のかゆみ
- めまい、頭痛、鼻血、吐き気、嘔吐
上記のように、イソトレチノインには多岐にわたる副作用が確認されています。しかし、すべての患者にこれらの症状が副作用として現れるわけではありません。
副作用が生じないようにするためにも、医師のもとで適切な処方と指導を受けてから服用するようにしましょう。
皮膚の乾燥
イソトレチノインを服用することによって皮脂腺の活動が抑制されるので、服用中は皮膚が乾燥します。皮膚の乾燥は、イソトレチノインを服用する人のほとんどに生じる副作用です。
皮膚が乾燥することで、剥離、赤み、そして痛みを伴うひび割れを引き起こすこともあります。
イソトレチノインを服用中の患者には、高保湿型のスキンケア製品の使用が推奨されています。特に、入浴後はすぐに保湿クリームを塗ると効果的です。
また、加湿器を使用して室内の湿度を適切に保つことも、乾燥症状の緩和に役立ちます。
胎児奇形のリスクに注意
イソトレチノインは非常に強力な薬剤であり、妊娠中の女性に対しては重大な副作用をもたらす可能性があります。
特に、胎児奇形のリスクが非常に高くなるので、妊娠中にイソトレチノインを服用するのは厳禁です。
また、妊婦だけではなく内服中と内服後1ヶ月は、妊活もできません。確実な避妊方法を用いることが義務付けられています。
イソトレチノインの値段
イソトレチノインの値段は安くありません。
日本国内のクリニックで処方されている価格帯は、20mg・30日分で10,000円〜15,000円程度が相場の価格です。
イソトレチノインを使用した治療は期間の目安は、6ヶ月前後です。治療期間が長引けば、トータルコストが高額になるかもしれません。
保険は適用されない
イソトレチノインの処方と治療は、日本では保険適用外の扱いとなっています。そのため、イソトレチノインを使った治療費用はすべて患者負担です。
イソトレチノインの購入費用だけではなく、診察費や治療の進行をチェックするために必要な血液検査の費用などがかかります。
また、治療期間中に予期せぬ追加費用が発生する可能性もあるため、これらに備えて余裕を持った予算計画を立てることが望ましいです。
注意!イソトレチノインを服用できない人
イソトレチノインはニキビ治療に効果的ですが、次のような人は服用できません。
イソトレチノインは肝臓に負担をかける可能性があるため、既に肝機能に問題がある人は服用できない可能性があります。
戦術した通り、イソトレチノインは胎児に重大な奇形を引き起こす可能性があるため、妊娠中または妊娠の可能性がある女性も服用できません。
一部のステロイド剤やテトラサイクリン系の抗生物質などとの併用は、健康リスクを高める可能性がある点にも注意が必要です。
イソトレチノインが購入できるおすすめクリニック3選
※1 イソトレチノイン20mgを6ヶ月分処方した場合の初月1ヶ月分の料金
イソトレチノインに関するアンケート調査
この記事では、イソトレチノインを行った方100名を対象にしたアンケートを実施しました。
調査目的 | イソトレチノインに関するアンケート |
調査対象者数 | 100 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
調査実施会社 | クラウドワークス |
調査実施期間 | 2024年11月 |
Q1:イソトレチノインはどこで購入しましたか?
項目 | 割合 |
---|---|
皮膚科 | 61.00% |
オンライン診療 | 33.00% |
個人輸入 | 6.00% |
皮膚科で処方を受けた方が多数でした。
個人輸入は副作用などの観点から危険性が高いです。医師の処方を受けるようにしましょう。
Q2:イソトレチノインを服用した期間はどのくらいですか?
項目 | 割合 |
---|---|
1ヶ月未満 | 10.00% |
2~3ヶ月程度 | 34.00% |
4~5ヶ月程度 | 24.00% |
半年程度 | 9.00% |
半年〜1年程度 | 22.00% |
1年以上 | 1.00% |
2~3ヶ月程度が1番多い回答でした。
一般的に2~3ヶ月経つと効果を実感し始める方が多いですが、長期的に改善するためにはそこで辞めずに半年ほど続けることをおすすめします。
Q3: 1ヶ月でイソトレチノインにどのくらいの費用をかけていますか?
項目 | 割合 |
---|---|
5,000円未満 | 22.00% |
5,000円以上~10,000円未満 | 43.00% |
10,000円以上〜15,000円未満 | 33.00% |
15,000円以上 | 2.00% |
今回のアンケートでは、1ヶ月の費用は5,000円~10,000円未満が1番多い結果でした。
上記を参考にクリニックを比較してみると良いでしょう。
Q4:イソトレチノインを服用して副作用はありましたか?
項目 | 割合 |
---|---|
あり | 42.00% |
なし | 58.00% |
半数近くの方が副作用があったと答えています。
Q5:<4.で副作用があったという方>どのような症状がありましたか?
項目 | 割合 |
---|---|
頭痛 | 69 |
肌、口、鼻、眼の乾燥 | 19 |
関節痛 | 14 |
吐き気 | 7 |
光過敏症(紫外線に敏感) | 5 |
肝機能障害 | 2 |
1番多かった症状は頭痛でした。
肝機能障害など重い副作用が出たら、すぐに医師に相談するようにしましょう。
Q6:イソトレチノインを服用した効果を教えてください。
項目 | 割合 |
---|---|
大変効果があった | 33.00% |
まあ効果があった | 57.00% |
あまり効果がなかった | 10.00% |
全体的に見ると効果の高い施術だと言えるでしょう。
信頼できるクリニックを選び、すぐ辞めずに継続することで肌の改善に満足できるようになるでしょう。
イソトレチノインの効果に関するよくある質問
まとめ
イソトレチノインは、重度のニキビに対する治療薬として広く認知されており、その効果は多くの患者に実証されています。皮脂の過剰な分泌を抑制し、ニキビの根本的な原因を解消。皮膚を健やかに保ちます。
効果を感じるのは、服用開始から2ヶ月〜3ヶ月が目安です。
一方で、イソトレチノインは副作用が伴うこともあるため、医師の指導のもとで処方・服用しなくてはいけません。特に、妊娠中の女性や持病があると服用できないケースもあります。
東京医科大学卒業(2004年)東京医科大学卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、 都内皮膚科・美容皮膚科院長として勤務。平成24年より医療法人容紘会高梨医院 皮膚科・ 美容皮膚科を開設。

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