
STスキンクリニック青山-田澤院長インタビュー
たるみ治療を専門とするマンツーマンプライベートクリニック
外苑前駅2b出口から徒歩1分、表参道駅A3出口からも徒歩10分の好立地に位置する「STスキンクリニック青山」。
同院はたるみ治療を専門とし、美容医療に特化した“マンツーマンプライベートクリニック”として、カウンセリングから施術・会計までを院長田澤先生が一貫して担当しています。
今回は、STスキンクリニック青山のコンセプトから、人気の施術、治療へのこだわりまで詳しくお話を伺いました。


田澤 しおり
2021年に「STスキンクリニック青山」を開院し、たるみ治療を専門とする美容クリニックとして診療を行っている。
開業に込めた想いと、クリニックのコンセプト

STスキンクリニック青山のコンセプトを教えてください
当院は「マンツーマンプライベートクリニック」というコンセプトを掲げ、カウンセリングから施術、会計まですべてを院長である私が一貫して担当しています。
他のクリニックでは、カウンセラー・ドクター・施術担当の看護師と、複数のスタッフが関わることがあります。その体制にも良さはありますが、情報伝達のズレが生じたり、患者さんの“なりたいイメージ”が正確に共有されにくいという課題もあります。
情報が分断されてしまう課題を解消し、プランニングから最終的な結果までを一人のドクターが一貫して担えるクリニックを実現するために、私はこの理念を軸に開業しました。
田澤院長が美容医療を志されたきっかけを教えてください
思春期の頃、重度のニキビに悩まされた経験が美容医療を志す原点になりました。当時は“ニキビは青春の象徴”と言われ、今ほど皮膚科で治療する文化が根付いていなかった時代です。
そんな中、近所の皮膚科でニキビ治療薬の治験に参加したことがありました。自分の肌に薬を塗り、経過を追っていく中で「薬で肌が良くなるんだ」という実感と同時に、「副作用もあって魔法のように治るわけではない」という現実も身をもって体験しました。
その経験から、“肌がきれいになる”ということは、まさに医療の力で肌がきれいになることなのだと感じ、
皮膚科の道に進みたいと思うようになったのがきっかけです。
今後どのようなクリニックを目指していきたいと考えていますか?
今後も“一人の医師として手を動かし続けること”を大切にしたいと考えています。
ただ治療を行うだけではなく、その方のバックグラウンドや生活の状況を踏まえ、ニーズに合った提案ができるように、引き出しの多い医師でありたいと思っています。
例えば、忙しくて通院の時間がなかなか取れない方には、一度の施術でもしっかり効果を感じられる治療をご提案します。
一方で、痛みが怖い方やダウンタイムを取るのが難しい環境にある方には、より痛みやダウンタイムの少ない施術を選ぶようにしています。

たるみ治療を中心とした“STスキンクリニック青山の強み”と人気施術

どのような施術メニューやジャンルが特に人気でしょうか?
開院から5年目になりますが、施術のトレンドには年々少しずつ変化を感じています。ただ、現在は特定の施術が飛び抜けて人気というより、全体的に幅広くご相談をいただいている状況です。
私は流行りに合わせることも良いと思っていますが、まずは“お悩みの原因がどこにあるのか”を見極めることが大切だと考えています。そのため、特定のメニューだけを強く押し出すようなことはしていません。
私自身は、たるみ・シワ・毛穴を専門としており、その中でもヒアルロン酸注入やボトックスを用いた施術を得意としています。原因に合わせて必要な治療をご提案することを大切にしています。
どのようなお悩みの方が来院されていますか?
私はインスタグラムやご紹介で来院される方が多いのですが、「たるみ専門」で発信していることもあり、ピンポイントで“この部分をやりたい”というより、「鏡を見たときに疲れて見える」「昔より全体的にたるんできた気がする」など、漠然とした変化に気づいて相談される方が多い印象です。
こうした“なんとなく気になる”というエイジングのお悩みは、私が専門としているたるみやシワの治療と相性が良く、よりお力になりやすいと感じています。そういったタイプの方のほうが、私の施術とも合っているかなと思います。
来院されている方は、どのような年代の方が多いのでしょうか?
来院される方は30〜50代まで幅広い年代にわたりますが、その中でももっとも多いのは40代の方です。
次いで50代、そして30代の順にご相談が多い印象です。
田澤院長の得意施術と、仕上がりに込める思い
ボトックス・ヒアルロン酸施術で大切にしているポイントはありますか?
ボトックスやヒアルロン酸の施術では、まず “すり合わせ” を丁寧に行うことを大切にしています。
治療を受けることで「最終的にどうなりたいか」というゴールが、私と患者さんの間で大幅に違ってしまうと、仕上がりの満足度に影響してしまいます。
まずはしっかりと患者さんの好み・なりたい顔など、どういったものを望んでいるかをあらかじめしっかりと引き出すようにしています。
具体的には、どのように“すり合わせ”を行っているのでしょうか?
例えば、近年は“ナチュラルな仕上がり”がトレンドということもあり、「自然に見えるように整えたい」というご相談をいただくことが多くなっています。
ただ、ひと口に“ナチュラル”といっても、ごくさりげない変化にとどめた自然さを求める方もいれば、少し華やかに見える自然な変化をイメージされている方もいます。
同じ言葉でも仕上がりの解釈が人によって異なるため、どのくらいの変化を望まれているのかを丁寧に確認した上で施術に入るようにしています。

先生ご自身が日頃から行っているケアや施術はありますか?
私自身、現在は3歳の娘の子育てと仕事の両立でなかなか時間が取れず、他院でゆっくり美容医療を受ける機会はほとんどないのが現状です。
そのため、ケアは基本的に 自分のクリニックにあるメニューだけで完結させています。
当院には、ハイフ・高周波・ポテンツァ、ヒアルロン酸やボトックス、肌育注射といった主要な施術が揃っているため、必要なケアの多くは院内で完結できます。
ヒアルロン酸だけは信頼している友人の医師にお願いしていますが、ボトックスは忙しい合間をぬって自分で鏡を見ながら打つこともあります。
当院はシミ治療は行っていませんが、それ以外の“たるみ・シワ・肌質ケア”はすべて院内の施術で十分に対応できるため、限られた時間の中でも無理なく続けられています。
美容医療トレンドと、施術選びで気をつけたいポイント

美容医療のトレンドは、どのように変化しているのでしょうか?
業界全体としては、より“切らない美容医療”が進化していると感じます。
機器やデバイス系の進化スピードが非常に早く、「最新の情報を追っていないと置いていかれる」と思うほど、新しい技術が次々と登場しています。
その流れもあって、痛みや負担の少ない施術を選ぶ方が増えている印象です。
近年は「肌育注射」という言葉が広く浸透し、なかでもスキンブースターの種類が大きく増えています。ただ、種類が多い分「どれが自分に合うのか」「何が違うのか」を判断するのが難しい領域でもあります。
今後は、一人ひとりのお悩みに合わせてスキンブースターをより細かく使い分ける時代になっていくと感じています。
美容医療の情報があふれる中で、気をつけるべき点は何でしょうか?
美容医療の情報がSNSで広がるようになった一方で、どうしても“バズりやすい部分”や“目に留まりやすい表現”だけがピックアップされてしまい、本来伝えたい内容とかけ離れてしまうことがあると感じています。
その影響で、本来そこまで強い効果があるわけではない施術が必要以上に良く思われたり、逆にそこまで悪くない施術なのに、悪い印象だけが強く広まってしまうこともあります。
SNSの印象で「自分に合う治療」を判断するのは難しく、同じ施術であっても“憧れの人に合う施術が自分にも合うとは限らない”からです。
だからこそ大切なのは信頼できる先生を見つけて診察で自分の顔を直接見てもらうことだと思います。
スマホの中の情報だけでは本当に必要な治療は分かりづらいものです。ぜひ、ご自身にとって何が必要なのかを、しっかり見極めていただけたらと思います。
信頼できるクリニックを選ぶ際に、大切なポイントは何でしょうか?
クリニックを選ぶうえで、まず大事なのは信頼できる先生を見つけることだと思います。先生との相性や、クリニック全体の雰囲気も治療の満足度に影響します。
私のように医師が最初から最後まで担当するクリニックでは、相性が合えばとても良い結果に繋がりますが、反対に相性が合わないと難しいこともあります。
一方、大手クリニックではスタッフの人数も多いため、院内の雰囲気やオペレーションのスムーズさなども選ぶポイントになると思います。
クリニックによって価格差があるのも事実ですが、その差は “見えない部分にかかるコスト”に表れていることが多いです。

ご来院を検討されている方へ、田澤院長からのメッセージ

カウンセリングで先生が大切にされていることは何ですか?
私がカウンセリングで大切にしているのは、まずお悩みを丁寧に伺い、原因をしっかりお伝えすることです。そのうえで、原因に対してどのような治療が選択肢になるのかを、いくつかご提案しています。
治療には、回数が必要なものもあれば、逆に回数は少なくても費用が高めのものもあります。
いわゆる「費用の問題」「痛みの程度」「通院回数」といった、実際に施術を受けるうえで現実的な部分については、必ず最初にお伝えするようにしています。
美容医療は“続けないと意味がない”のでしょうか?
美容医療は「続けないと意味がない」と言われることがありますが、実際のところ “そうとも言えるし、そうでもない” というのが正直なところです。
1回の施術にもきちんと意味はありますし、効果も実感できます。
ただ、ゴールが明確に決まっていたり、「こうなりたい」という理想がある場合は、1回だけでなく数回重ねる必要があったり、別の治療を組み合わせる必要が出てくることもあります。
どちらかというと、私のカウンセリングは“現実的な話をしっかりお伝えする”タイプなので、軽い気持ちで来られた方には少し厳しく感じられるかもしれません。

ご来院を検討されている方へのメッセージをお願いします
当院はたるみを専門とするクリニックです。
もちろん、たるんでからでも施術は可能ですが、たるむ一歩手前の段階で始めたほうが、予防の面でも仕上がりの面でもより良い結果につながりやすいと感じています。
「なんとなく昔よりたるんできた気がする」「少し違和感がある」
——そうした小さなサインに気づいた時が、美容医療を始める良いタイミングだと思います。
美容医療には、取り入れやすいライトな施術から、本格的に改善を目指す治療まで、段階に合わせて選べる幅があります。
「まだ私には早いかも」「子育てで忙しく通う時間がなかった」という方でも大丈夫です。美容医療はいつからでも始められますし、コツコツ続けていけばしっかりと結果がついてきます。
もし少しでも気になることがあれば、ぜひ一度ご相談にいらしてください。
取材概要
- 取材にご協力いただいた先生
- 田澤 しおり先生(STスキンクリニック青山 院長)
- 資格
- アラガン・ジャパン株式会社認定 ボトックスビスタ®認定医
アラガン・ジャパン株式会社認定 ジュビダームビスタ®認定医 - 専門分野
- たるみ・シワ・毛穴治療、ヒアルロン酸注入・ボトックス注入
- 実績
- 美容医療分野で多数の記事を監修、名医として取材・インタビューを受ける。おすすめクリニックとしての掲載実績も有する。
- 職歴
- 北里大学医学部卒業後、都内大手美容皮膚科で経験を積み、美容皮膚科および皮膚科クリニックの院長を歴任。現在はSTスキンクリニック青山を開院し、たるみ治療を専門領域に、専門性の高い美容医療を提供している。
- 実施日
- 2025年11月12日
- 場所
- STスキンクリニック青山(東京都港区)
- インタビュアー
- 日比野香、片桐恵梨子